モーションブラーは、いわゆる残像効果をつける機能です。
動いているものをカメラで撮影すると、素早く動いているものほどブレて映し出されます。
モーションブラーを利用すると簡単にこういったスピード感を出すことができて、とても便利です。
今回は例として、ギャルゲーOPのキャラクター紹介にありそうな短いモーションを作りました。
モーションブラーのありなしで見た目の違いを比べてみてください。
【モーションブラーなし】
【モーションブラーあり】
※違いが分かりやすいように、かなりきつめにブラーをかけています。
タイムラインで01:05fのプレビューパネルを確認すると、左図のようになっています。
モーションブラーを適用したレイヤーは、「位置」「スケール」「回転」の値の変化により自動でブラー効果が付与されます。
モーションブラーの適用方法
モーションブラーを適用するためのスイッチはふたつあります。(1)…コンポジションのモーションブラーを有効にするスイッチ
(2)…レイヤーのモーションブラーを有効にするスイッチ
モーションブラーを適用するためには、このふたつのスイッチを有効にします。
スイッチを有効にしたレイヤーにのみ、モーションブラーが適用されます。
モーションブラーの精度を変更する
モーションブラーの精度は、メニューバーの[設定]→[コンポジションの設定]で変更します。
モーションブラーの設定にかかわる項目は「シャッター角度」、「シャッターフェーズ」、「サンプリング数」の3つがあります。
これらがブラーにどのようにかかわってくるか、順番にご紹介します。
※ちなみになぜ値を角度で指定するのかというと、シャッターを切る(シャッターが一回転する=360°)ことを仮定して角度の指定により露出時間を設定するからです。これらの言葉の意味やなぜそうなるのかという詳しい解説までしようとすると、カメラの構造の話にまで及び執筆者の知識レベルでは手におえないため、当ブログでは解説しません。
【シャッター角度】
ブラーの大きさに影響します。
値を大きくすると、ブラーの範囲が大きくなります。
【シャッターフェーズ】
ブラーの位置に影響します。
シャッター角度を2で割ってマイナスにした値を基準に、それより大きな値に設定するとレイヤーの本来の位置よりブラーが早く、小さな値にするとブラーが遅くなります。
NiVEのデフォルト設定では、ブラーが中央から広がる(=シャッター角度を2で割ってマイナスにした値)ようになっています。
詳しくは下の図を参照ください。 (レイヤー本来の位置をピンクのシルエットにしています)
ブラーの位置に影響します。
シャッター角度を2で割ってマイナスにした値を基準に、それより大きな値に設定するとレイヤーの本来の位置よりブラーが早く、小さな値にするとブラーが遅くなります。
NiVEのデフォルト設定では、ブラーが中央から広がる(=シャッター角度を2で割ってマイナスにした値)ようになっています。
詳しくは下の図を参照ください。 (レイヤー本来の位置をピンクのシルエットにしています)
数値が大きいほどすべらかなブラーになります。
モーションブラーを利用する際の注意
モーションブラーを使用すると、レンダリングがかなり重くなります。そのため、作業中はモーションブラーの設定をオフにしておいて、どうしても確認が必要な時と最後の書き出しの時だけオンにするようにすることをおすすめします。また、 プリコンポーズなどで新しくコンポジションを作った場合、新しいコンポジションのモーションブラーのスイッチはオフになっています。
それでは、今回はこれで終わります。
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